イソップ寓話の『ウサギとカメ』、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。
ウサギとカメは山の頂上を目指して競争をしますが、途中でうさぎが居眠りをしたことで、カメが先にゴールし勝利をおさめるというお話です。
ところが、このお話が本当に伝えたい教訓を間違って解釈し、カメのようにコツコツと真面目に努力をすれば必ず勝利すると考える人が多いのです。
そもそも身体能力的に考えても、カメがウサギと競争して勝てる可能性はほとんどないのですから、勝負を飲んだ時点で本当は負けなのです。
勝ったのはウサギが油断したからで、自分の得意なこと、不得手なことをちゃんと見極めていれば、カメもあんな馬鹿な勝負をすることはなかったはず。
カメはウサギと水泳の勝負をすればよかったのです。
「知足安分(ちそくあんぶん)」ということです。