われわれがなんとなく気になって信じてしまうものに「占い」があります。
「そんなもの信じない」という人でも、朝のテレビ番組の「今日の占い」で、自分の星座がラッキー度ナンバーワンだったりすれば、うれしい気分になったりするものです。
占いの科学的根拠はともかく、人が占いを信じてしまう傾向は、心理学的には証明されていて、これを「バーナム効果」 といいます。
これは、誰にでも該当するような、あいまいで一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう現象です。
食レポの紹介のされ方も、これと同じ手法で「あっさりしているけど濃厚」「外はパリパリ中はトロトロ」「口の中に旨味がジュワッと広がって」「美味しい」「あ、美味い!」。
こんなレポートを聞いて、「当たり前じゃん」と冷静な反応の人は少なく、「わー、美味しそう、食べてみたい」となる人が今のところ多数だからなのです。
つまり、占い好きも食レポファンも、自己暗示にかかりやすい人なのかもしれません。